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【校長メッセージ】2017年度 No,6

2017年度3学期 始業式挨拶 新しい年が始まり、私たちにとっては2017年度締めくくりの学期を迎えました。 取り分け高校3年生にとっては6年または3年の学校生活の集大成の時期になります。 このような時期に、私はみなさんに考えて欲しいことを今朝の聖句にちなんで少しお話いたします。聖句は「如何に幸いな事か」で始まり、人はどう生きることが幸せか、また、人として何を大切に生きなければならないのかと問いかけています。この2つの問いは、人生にとって最も重要な問いです。あなたはこの問いかけについて、10代の間に自分に問うことを怠らないで下さい。10代という年代はあなたの人間性の根っこを形成する時期です。だからと言ってこの問いに対する答えを出しなさいと言っているのではありません。この答えは本当に難しいと思います。私たちは何かあるたびに幸せだなあと思ったり、不幸だなあと感じたりします。それはそれでよいのですが、例えば、生きる望みを見失っている人や、自分の存在や価値に迷いが生じている人から、「人はどう生きていけば幸せですか。人間は何を大切にして生きていけばよいのですか。」と、もしも尋ねられたとしたらあなたは何と答えますか。命・愛・平和・希望が大切だと答える人もいるでしょう。しかし、その答えが難しい時代に世界が直面しています。経済も政治も暮らしも自分の国さえよければよいとする自国ファーストが欧米に限らず拡大し、地球規模で解決すべき課題が先送りされるそういう流れが強まってきています。そのような中で、あなた方は大人になり未来を担う立場になります。だからあなた方がしっかりとどう生きていくことが大切で、どうあることが幸せかについて今、考えておくことが重要になるわけです。この営みをみなさんひとりひとりが放棄しないで欲しいと私は願っています。 そこで、2つの問いの答えを探す上で手がかりになるかもしれない考えを、ある女性たちのお話から紹介しておきましょう。まず、何を大切して生きていけばよいかと言う問いに対しては「私はという思いや考えを心の中に抱きながら、先ずは我を通すのではなく、他人の意見や話に耳を傾け、他人を理解し受け入れる努力をすること。つまり他者に対して敬意を払い謙虚に他者から学ぶことが大切。」「豊かで広い人間関係を築くために、分け隔てなく他人と出会い、付き合うことが大切。そのためにはプライドが高すぎては他者を認められないため、プライドはそこそこで、心に秘める技を養うのがよい。」次に、どう生きることが幸せかと言う問いに対しては、「心の成長を命尽きるその日まで成し遂げる事。心の成長は、出あう人・モノ、出来事に対してしっかり向き合い、そこから学び取る事により成し遂げられる。」とのことです。こう言われると、生きるうえで大切な事や、幸せとはどう生きることかを考えていく時の共通点は、「学ぶこと」と切り離せない事に気がつきます。 人生を幸せに過し、人間として大切なことを見失わないために、今年も今学期も、みなさんがたくさんの人・もの・経験から学び取ることを期待し、願い、始業式のお話とします。
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